きょうもまた、あなたとおいしい朝食を食べる、それが幸せ。 風は、すずやかに、木の葉をゆらし、小鳥のさえずりが、庭に降る。 バンコク バンカピから。今日も元気だ、幸せだ!
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結婚式では、いまでも歌われることがあるという、「愛の讃歌」という歌。

実は、元歌とは全然意味の違う、内容だってことは、多くの人が知っていることだろうか。
「エデット・ピアフ~愛の讃歌~」という映画もあったそうですから(僕は観ていない)、その歌の内容については知られているはずですね。

そもそも、日本で一番有名な「愛の讃歌」は、越路吹雪の歌で、歌詞は岩谷時子が書いています。
岩崎時子は、越路吹雪の歌を作るために、フランス語の歌詞をみないで(つまり、訳詞、ではなく)作詞したのだそうです。

あなたの燃える手で あたしを抱きしめて
ただ二人だけで 生きていたいの
ただ命のかぎり あたしは愛したい
命のかぎり あなたを愛したい・・・

これは、越路吹雪にはぴったりの、太陽の下のひまわりのような、愛の歌、である。
ただ、愛したい、という能動的な言葉が多いように見えるが、それは表面的なだけであって、基本的には、この歌は、なまぬるい、愛の環境にひたりたい、という受け身の歌である。
あなたと暮らせるものなら、なんにもいらない、という無欲を謳う程度のもの。

愛のために、この身が汚れようが、朽ち果てようが、あなたが望むなら、何にでもなるわ、何でもやって見せるわ、という鬼気迫る、迫力はない。
そして、命果ててもなお、神様に結びあわせてもらうのだ、という深淵さもない。

越路の歌は、この世で、別れたくない、幸せになりたい、という単純な歌。

元歌は、人生の運命に翻弄され、愛する相手がこの世を去ったあとに、そんなこと、何でもないわ、愛があるから、という、愛の不滅を謳う歌。

たとえいつの日か 人生があなたを引き離そうと
あなたが死んで 遠いところへ行ってしまおうと
わたしを愛してくれるなら たいしたことではないわ
なぜって わたしもまた いつかは死ぬのだから
わたしたちは 永遠を手に入れるでしょう
果てしない青さのなかで
もう何の悩みもない大空のなかで
愛する二人を 神様が結びあわせるのよ

ピアフは当時30歳で、フランスで初めての世界チャンピョンになるボクサーのマルセル・セルダンと恋に落ちます。

「彼と知り合うまで、私は何者でもありませんでした。
もちろん私は有名な、それも非常に有名な歌手ではありました。
でも、精神的には、絶望したひとりの女にすぎなかったのです。
私は人生は無意味だと思っていました。
男たちは、みんな野獣とおなじだと考えていました。
・・・・
この世にやさしさや安らぎや愛情が存在することを教えてくれたのはマルセルでした。
そのとき世界は私にむかって初めて闇のベールをぬいだのです」

「あるときマルセルは、きみはなぜ悲しい歌をうたうのか、と訊ねた。
陽気になるためよ、とピアフは答え、
あなたはなぜボクシングで人をなぐるの、と聞き返した。
やさしくなるために、とマルセルは答えた。
こんなに単純でやさしく、強くて繊細な男はいなかった」

この歌は、ピアフに会うためにパリからニューヨークに向かう飛行機事故で亡くなった、マルセルに捧げた歌でした。

ピアフ自身によるフランス語の歌詞、に対して、岩谷時子ほど完全に無視した作詞でない、いくつかの「訳詞」があります。
美川憲一の歌とか、英語版で言えば、ブレンダ・リーなども歌っています。

元歌の意味は、次のようなものです。

『 青空が落ちてこようと 

大地が崩れ去ろうと

そんなことはどうでもいいの、あなたが愛してさえくれれば

世の中なんてどうでもいいの

十分に、愛で満ちた朝があれば

十分に、私の体があなたの手の中で震えていれば

世の中の問題なんてどうでもいいの

愛しい人 あなたが私を愛してくれるから
.
私は世界の果てまで行ってもいい

髪を金色に染めてもいい

あなたが私に求めるなら

月を取りに行ってもいい、大金を盗みに行ってもいい

あなたが私に求めるなら

祖国を否定してもいい、友達を否定してもいい

あなたが私に求めるなら

誰かに自分のことを笑われてもいい、私は何でもする

あなたが私に求めるなら

いつの日か、人生が私からあなたを引き離したとしても、

あなたが死んで、私から遠く離れてしまったとしても、

そんなことは重要ではない、もしあなたが私を愛しているのなら

私も死ぬだろうから、

私たちは私たちのための永遠を手に入れるだろう、

広大な青空の中で、

空には何の問題もない

私の愛、あなたは愛をどう考えているの?

神は愛し合うそれら(2人)を合わせる 』


「あたしは、ずいぶん恋愛したけれど、一人の男しか愛さなかった。
その男の名は、マルセル・セダン。
そして、一人の男しかもたなかった。
その名は、テオ・サラポ」
(テオ・サラポのことは、次回に紹介します。女性を元気付けるお話です)



YouTubeで聴いてみてください。

Edith Piaf Hymne a LAmour(フランス語)
http://jp.youtube.com/watch?v=NjR5xFZxZK8&feature=related

Edith Piaf - HYMN TO LOVE in English(英語)
http://jp.youtube.com/watch?v=5GEXLf-m0xk&feature=related

山口百恵が、サヨナラ・コンサートで、「さよなら」のかわりに、最後に歌った歌でもあるんですね。
(さすがに、岩谷時子バージョンでは、ありません!より、元歌に近い内容です)

http://jp.youtube.com/watch?v=lAXeKX-1spE&NR=1


コメント
この記事へのコメント
とても深いところに共感しました
はじめまして、シャンソンにはまってしまい、愛の賛歌の訳詞で検索しており見つけました
ピアフとマルセルの言葉に共感しました
わたしも、この人生で辛いことがあっても楽しく生き抜くために、この悲しい曲をしみじみと聴いているのだなぁと
2009/02/21(土) 00:04 | URL | たいしょー #GO8qzq5o[ 編集]
ピアフ
たいしょさん、コメントありがとうございました。
ピアフは、ひばり、という意味だそうですね。
健気に、一所懸命、この人生を生きて、歌って、人々に深い感動を与えて、空を見上げればすぐそばにいてくれる、ひばり。
たいしょさんのおっしゃる言葉に共感します。
つらいことがあっても、とにかく一所懸命生きよう、楽しくなるよう努めよう、いつかはみんなが待っててくれるあの世界でまたあの人たちに会えるのだから・・・。
涙が出ます・・・。
ありがとうございました。
2009/02/21(土) 19:11 | URL | im8p #-[ 編集]
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