きょうもまた、あなたとおいしい朝食を食べる、それが幸せ。 風は、すずやかに、木の葉をゆらし、小鳥のさえずりが、庭に降る。 バンコク バンカピから。今日も元気だ、幸せだ!
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
<ブランド・タイ、国際評価の破滅>

拙い政府と失策の連続が、高度成長していた民主的な楽園を、

暴力と混乱の国へとおとしめてしまった。

というキャプションで始まる、ニューズウィーク、6月4日号を、抄訳してみました。

一読して、なんだか、ミャンマーに近くなってしまったのか、

という落胆もあり、

耳障りかもしれませんが、

タイにとって良かれ、と思うような、示唆が何点かあり、

興味を持ちました。

やはり、教育改革が必要だ、ということ。

TOEFL試験は、アジア最低クラスとか。

読めば、中立的な記事だということが分かります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長年、タイは、楽園というイメージそのものだった。

人権を尊重した1997年憲法は優れて民主的な憲法だった。

1980年代、1990年前半、そしてアジアの通貨危機を乗り越えて、

2002年には成長率5.3%を取り戻し、その後は7%以上の成長率を
維持していた。

微笑みの国、に魅せられて、年間1300万人の観光客が押し寄せた。

Travel+Leisureマガジンの人気投票では、

アジアでNO.1の人気の都市が、バンコクだった。

それが、今は?

タイ・ブランドは粉砕されてしまった。

過去2ヶ月間の騒乱が、

80名を超える死者と貴重な建物の放火・瓦解で終焉したことが、

平和で静かなタイのイメージを破壊した。

GDPの8%を占める観光産業は、もはや息切れ状態で、

近隣の競争国、カンボジアやシンガポールは、

タイ観光客を横取りしようと、虎視眈々である。

アジアの虎、と呼称された急成長国たち、

韓国、台湾、シンガポール、マレーシアの中で、

ひとりタイだけが崩壊の道を歩もうとしている。



一時は、明るく輝く民主国家と見られていたのが、

いまでは統治不可能な、欠陥だらけの国となってしまった。

アビシット首相は選挙を引き伸ばすことに必死のようだし、

最後の2度の選挙で選ばれた政権は、

非民主的な方法で放り出されてしまった。



Freedom Houseの2010年レポートでは、

タイは、”一部分だけ自由”な国と見なされ、

政治の自由な権利に関しては、

ミャンマーのような、暴力的政体と同一と評価された。

米国国務省は、2000年には、タイの自由な選挙と、

平和な政権の移譲に対し、賛辞を送ったものだが、

今では、その非合法的な殺人と、

言論の自由、集会の自由の制限とを、

記録に留めはじめている。



ある意味で、最近の騒動は、

長く尾を引く政治的・経済的な不公平を訴える、

元首相タクシン支持の貧困農村部と、

バンコク中心の富裕層に支持される、

アビシット首相の闘いである、と見なしえる。

地域と階層の分断は深い。

しかし、それは、

今度の衝突が、不可避だった、ということを意味しない。



過去10年間、タイのリーダー達は、

あたかも企業のCEOが、

新興競争会社の出現に慌てふためき失地を続ける、

と同じ様に、

次から次へと誤った決断を犯し、

近隣諸国の後塵を拝する、という状況に追い込んだ。

ベトナムや、中国や、

ましてや一時破産状態だったインドネシアにまで、である。

ミスステップの一つは、長期的視野の欠如である。

成長を続けていた時期、

アビシットの民主党であれ、タクシンの愛国党であれ、

旧態以前とした教育システムを抜本的に改革する、

という投資をしなかった。

台湾、シンガポール、中国、インドでは、

大学教育、英語教育、高価値技術の教育に投資し、

結果として、国際的に競争力のある革新的な企業が起きたり、

英語力を活かしたアウトソーシング産業の隆盛をもたらした。

だが、タイ政府を主要企業グループは、

外国企業に対する低労賃・生産労働を提供するだけ、

というところに留まったまま、なのである。

中国やシンガポールと違い、タイ政府は、

企業が従業員の質の向上や、

国際的能力を身につけることを奨励するような施策を、

実行できなかった。

失策は顕著である。

TOEFL試験で、タイはアジアで最低点の国の仲間なのだ。

台湾のAcerや、インドのITジャイヤントInfosysのような企業は、

ただの一社も、タイでは生まれていないのである。

中国が、ますます世界の低料金製造センターとして拡大し、

一方、ハイテック企業はタイを無視する。、

インテルはベトナムに10億ドルのチップ製造所を建築するし、

台湾の製造業は、何10億ドルもの投資をベトナムにすると発表した。

タイは、台湾から、2億ドルの投資の約束を受けているだけである。

タイには、

より高い価値技術を要する産業を、受け入れる基盤がないから、

なのだ。



タイの経済成長率は、過去4年間ひどい落ち込み、である。

2006年 5.2%、 2007年 4.9%、

2008年 2.5%、2009年 マイナス2.3%。



このところ、タイのリーダータ達は、平和を守ることに、

悲惨なほど失敗している。

タイの政治家は、かって妥協の精神に富んでいる、と見なされていた。

1992年の、軍とデモ隊の衝突騒動では、双方ともに引き下がり、

暫定政権が出来て、デモクラシーが回復され、

経済的にも殆ど影響をうけずに済んだのだった。



もはや、それは無い。



2001年、2005年の選挙で首相となったタクシンが、

強大な、独裁的な政治を行った。

それは、数年、タイに政治の安定をもたらすことにはなった。

しかし、反対派の反応は、さらにタイの政治機構を蝕むものだった。

彼らは、選挙で勝利を奪い返すのではなく、

大規模なデモを繰り返し、

ついにクーデターを起こして、タクシンを国外に追いやった。

タイは何度もクーデターを経験している、

しかし、それらは結局は、妥協、という形で終息した。

今回は、そうではない。



親タクシン派が2007年の選挙でまた勝利すると、

反タクシン派の黄色シャツがバンコクを封鎖し、

2008年にアビシットが親タクシン党から政権を奪うと、

今度は赤シャツがバンコクの路上を襲う、

という始末である。



この絶え間のない、破滅的瀬戸際政策は、非常に烈しいものである。

タイの国民は、現体制を変化させるためには、

いつでも過激な行動に出る準備をしている。

これでは、妥協は、おぼつかない。



他の競争国が、地方分権化を図っているが、

タイは中央集権化に力を入れている。

2006年のクーデターのあと、先進的だった1992年の憲法を、、

上院をより非民主的にするなどの改正し、

中央集権力をさらに強めることで、平穏化を図ろうとしたが、

これが裏目に出ている。

南部のムスリム騒動は止まず、こんどの赤服騒動である。

しかし、アビシットは、中央の力をさらに強め、

そして今は、非常事態令で市民の自由の権利を制限しながら、

反対するものには、保安部隊を使って、情け容赦なく鎮圧している。



タイに政争が起こるたびに、もっとも重要なリーダーである、

国王が仲裁に出てくることを期待するが、

もうそれも無い。



タイの国際的評価は、回復可能であろうか?

statesmanlike leadershipを持つ政治家が、今のタイには居ない。

難事業であろう。


The Destruction of Thailand's Global Brand



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



EIU(Economist Intelligence Unit)によるGlobal Peace Index(GPI) 2010年版が表されています。

それによればタイの平和度は、150ヶ国中、124位です。

こういう国際的評価を、排斥することなく、

タイの政府も、タイのジャーナリズムも、真剣に考えて欲しい、

というのが希望です。

EIUのレポートの国別ランキングを参照してください。



↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
<タイ・ブログランキングに、登録しています。
応援ください。読んだら、必ず、クリック一回!>

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


タイ・ブログランキング


わたしのお勧め出会いサイトです↓
Thai Dating, Singles and Personals


コメント
この記事へのコメント
外は雨
冷静に考えればいかに今のアピシット政権が
アピシットという甘いマスクを被った
老獪による政治家というのがわかると思うのですが。
この記事にも指摘されていますが、
政策のほとんどが時代に逆行しています。
口では言っていますが、実際に成立した法令をみれば
それは明らかです。
民主主義的なもののほとんどはその過程で
握りつぶされています。
例をあげればきりがないですが、
タイ国民が一体どこでそれに気づくのか。
気がついたらミャンマーになっていたなんて
事にならなければ良いですが....。
2010/06/10(木) 05:57 | URL | ウチャラポーン #RuBj8cxQ[ 編集]
今回の件で、タイもノンポリが多いなーって思いましたね
2010/06/10(木) 13:54 | URL | 名無しさん #m5qwczWU[ 編集]
Re: 外は雨
ウチャラポーンさん、
アビシット政権のやっていることは、
そういうことですか・・・。
そういうことをいちはやく公にし、
国民に知らせる役割が、メディアにあるはずで、
それでこそ、選挙があったときに、
正しい国民の評価が下ると思うのですが。
このままでは、時間がたてばたつほど、
ちょっと怖いですね。


> 冷静に考えればいかに今のアピシット政権が
> アピシットという甘いマスクを被った
> 老獪による政治家というのがわかると思うのですが。
> この記事にも指摘されていますが、
> 政策のほとんどが時代に逆行しています。
> 口では言っていますが、実際に成立した法令をみれば
> それは明らかです。
> 民主主義的なもののほとんどはその過程で
> 握りつぶされています。
> 例をあげればきりがないですが、
> タイ国民が一体どこでそれに気づくのか。
> 気がついたらミャンマーになっていたなんて
> 事にならなければ良いですが....。
2010/06/11(金) 03:52 | URL | imhappy #-[ 編集]
Re: タイトルなし
名無しさん、
今回の、どんなことから、ノンポリが多いと感じられましたか?
タイに長く住んでいないので、数年前からの下院選挙の投票率が
私には分かりません。
ノンポリは、選挙に行かない人間の率で決まる、と私は考えています。



> 今回の件で、タイもノンポリが多いなーって思いましたね
2010/06/11(金) 03:57 | URL | imhappy #-[ 編集]
そこまで行っているんですか?
 微笑みの国タイで変化を求めて幸せな老後をと思っていたんですが
 事態はそこまで深刻になっているんですか?
 まあ、日常生活が脅かされることはないだろうと
 楽観的な気分でこのまま移住の計画を 
 実行しようと思っています。
 でも日本だって表面は穏やかですが教育の質は限りなく落ちているし
 政治だって誤ったバラ撒き政策をずーっと際限なく
 続けているようですから坂道を転げ落ちているんではと 
 非常に心配ですが金太郎飴がそれを知らしめないので 
 誰もそれに気がつかないだけなのでは・・・・。
2010/06/21(月) 06:19 | URL | トマックス・三重 #90LdKUd6[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://im8p.blog25.fc2.com/tb.php/478-9bc55e8c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。