きょうもまた、あなたとおいしい朝食を食べる、それが幸せ。 風は、すずやかに、木の葉をゆらし、小鳥のさえずりが、庭に降る。 バンコク バンカピから。今日も元気だ、幸せだ!
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2週間ほど前、アメリカの下院で、

バンコク騒乱後のタイ政府の施策について同意するとの議決があり、

それがいかにも単純で、なんら付帯条件もない全面同意で、

僕からすると、現在のタイの政治状況は、ミャンマーの軍事政権のそれにかなり近くなっていると見えているので、

アメリカの政治の浅はかさを示す、出来ごとのように思えていました。

先日、ニューズウィークがタイ批判をしたとき、

タイにはポリテッシャンばかりで、ステーツマンがいないから、

国民和解は難しい道程になろう、

と言っていたのですが、

ステーツマンがいないのは、タイばかりではない、

ということを露呈した下院の議決だったように思えました。

常日頃、人権を云々して他国にもの言うアメリカが、

こんなことで良いのかなぁ、と思っていると、

さすがにジャーナリズムは、タイの非常事態令延長について、

厳しい報道を出しました。

特に、ワシントン・ポストが、

タイ政府支援の議決をした下院議員をあざ笑うかのように、

烈しい主張の記事を書いています。

(ワシントン・ポストはよく政治家・政府と対峙する記事を書きます)

7月15日付けの、道を間違えてるタイ政府、と題した記事です。

Wrong Way in Thailand:
Can a state of emergency lead to national reconsiliation?


「90名の死者出したタイ軍隊と反政府デモ隊が血の衝突の後、(テロリストとは呼んでいません)

選挙で選ばれていない、アビシット首相ひきいる政府は、国民和解計画という施策を約束した。

(unelected government と明確に表現しています)

その以降、当局がやったことは、何百人もの反政府リーダーの逮捕、メディアの禁止、デモ隊支援容疑者の銀行口座の差し止め、そしてテロリストとしてタクシン元首相の訴追、などなど。

そして、記事は、7月6日の、政府による非常事態延長の発表に異議を述べるのですが、

要は、今行っていることは、政府の方針とする国民和解の方向にほぼ逆に向いてる、

真に国民和解を望むなら、非常事態を解除し、反政府リーダーを放ち、選挙に向けての話し合いを開始することだ、

と訴えています。

もし、アビシット首相が、非常事態延長下でやっていることが、”国民和解”のための行動だと信じているとするならば、

アビシット首相よ、イートンとオックスフォードの卒業生であるあなたは、オーウェリアン・ランゲージについて多くを学んだに違いない、とまで述べています。

(Orwellian Language:
ジョージ・オーウェル(英語: George Orwell)は、イギリスの作家、ジャーナリスト。
全体主義的な極端な管理社会・警察国家・ディストピアの世界を描いた『1984年』の作者で知られる。
『1984年』のような世界を描いた社会を「オーウェリアン」(Orwellian)と呼ぶ。
<Wikipediaより>

1984年、世界は三つの国に分割されていた。
主人公ウィンストン・スミスはオセアニア国の真理省に勤務する男である。
オセアニア国を支配するのは偉大な兄弟(BIG BROTHER)と呼ばれる、実存するのか否か不明な何かだ。
ウィンストンの仕事は、この偉大な兄弟に不都合な情報を改変することである。
真理は真理省によって創られる。
人々は、真理省によって改変・捏造された情報を信じ、絶えず「人民の敵」に対する憎悪を燃やしている。
それを手助けする装置はテレスクリーンと呼ばれ、これは「二分間憎悪」と呼ばれる異様な洗脳番組を流す他、四六時中、人民を監視しているのだ。
曰く、「偉大な兄弟(BIG BROTHER)があなたを見守っている」。
アルスブルグの研究室から、小説「1984」の紹介を借用しました>




また、ワシントン・ポストより先に、ウォールストリート・ジャーナルでは、

7月11日の新聞に、

アビシットの言いなりの生活:反政府に対する締め付けに、沈黙する東北部の人びと

という記事を掲載しています。

Life Under Abhisit's Thumb
The Thai government cracks down on dissent in the restive northeast.


物理的には、東北部に非常事態を思わせる事象は見当たらなくなっている。

普通の生活状態に戻っている、と言える。

しかし、UDDに味方する人びとは、今、迫害を受けている、と感じている。

騒乱で拘留されている反政府デモ隊員、417名中、134名は東北部出身者である。

逮捕状が出された800名の容疑者の殆どが、北・東北部に人間である。

政府は、いま、好きなように、なんでもやることができる。

反政府のメディアがすべて遮断されてしまっているので、赤服グループは、ラジオもTVも見ない。

政府のメッセージを垂れ流している放送など、見るだけで気分を害するからである。

かれらは、おとなしく、沈黙している。

政府が行った、国民和解のためにアイデアを広く求める”コール・イン”キャンペーンにも、

彼らは参加していない。それは非生産的なキャンペーンだった。

彼らの意見は、すでに公表されてるからだ。

メディアを解放し、司法におけるダブル・スタンダードに終止符を打ち、国会を解散すること、

である。

東北部の、この、沈黙と表面上の平常生活は、実は、ニセモノである。

かれらは、恐れと、不満と、嫌悪と、怒りの感情に押し隠しているのである。



これらの、外国からの意見のみならず、タイ国内においても、

非常事態延長については、反対する意見が出されてきた。

Reconciliation impossible without political freedom
7月6日、バンコクポスト。


Govt takes a misstep on emergency
7月8日、ネーション。


Extending emergency will not bridge divide, say critics
7月9日、ネーション。


そして、今日、さらに、
No longer an emergency
7月19日、バンコクポスト。


アビシット首相が、来週、もういちど、非常事態令をどうするか、閣議にかけるのだそうです。

国家のセキュリティは、選挙で選ばれた代表者によって議論され決定されるべき問題であって、

一部、少数の、信頼のおけない人間たちによって決められるものではない、

と最後の記事では、辛辣に言っています。

アビシット首相は、全国で、今すぐ、非常事態を解除するキャンペーンを遂行すべきだ、と。

脅しや、軍隊をバックにした力で国民をおさえる方策には、理由が立たない。

国の運営を、政治・政府にとりもどす時なのである、と。



これだけ、内外の声が絶えないので、

もしかすると、来週には、新しい展開がみられるかもしれないですね。

そうなって欲しい、

と願っています。


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コメント
この記事へのコメント
 1984
 「1984」とここには関係ないんですがモームの「サミング・アップ」、
 私にとっては高校時代に何回も読み返した本です。
 あれで英語力がついたみたいでビリからトップへ躍り出た思い出の本です。
 内容は勿論「1984」がなかなか意味深長なものですね。
 映画「ルマンダの涙」を最近見て思ったのですが
 日本人は正義というか平等というか
 確かにそれは正しいことかも知れませんが
 何か幻想を抱いているのではないでしょうか?
 タイの事はあまり知りませんのでコメントは出来ませんが
 最近、金太郎飴が現在の中国の所得格差の酷さを書いていますが
 そのズーッと以前は共産主義で経済的には皆同じで
 世界から見ればドンドコだったと思うと複雑な思いです。
 今の日本はその平等を目指す政治が行われようとしているんですが・・・・・?
 雑な書き方で申し訳ありません。
 まだアメリははそれぞれのマスコミで論調が違うのでいいのではと思います。
2010/07/20(火) 11:57 | URL | トマックス #90LdKUd6[ 編集]
怖いづくし
今日ISETANの前の囲いに変化をみました。
これまで囲っていたトタンの一部分を出窓のように
切り抜いていたのです。
車での搬入口ではありません。
前を通る車に中を見せるためだと
私は思いました。
その部分とは倒壊したZENがちょうど
見える位置。
考え過ぎかもしれませんが、あれで結構
心理的効果はあるかもしれません。
あの暴動は過去のものではないと。
確かにアピシット政権のやっている事は
im8pさんのおっしゃる通り、和解とは完全に
反対方向を向いていますよね。
通常ならここで一度民意を問うべきなのでしょうが、
占拠が怖い、非常事態令解除後の自由報道が怖い
アピシット政権といった所でしょうか(笑)
2010/07/21(水) 03:34 | URL | ウチャラポーン #RuBj8cxQ[ 編集]
マスコミのことなど
トマックスさん、

モームのエッセイ「サミング・アップ」を何回も読み返す、
なんてすごいですね。そして、成績もトップですか!
大きな、出会いの本だったんですね。
私には、残念ながら、そういう外国語の経験はありません。
英語が多少使えるようになったのは、会社員としての仕事を通して、
少しづつ、でした。
映画「ルアンダの涙」って、全然知りません。トホホ。。。
この映画と、日本人の正義感が幻想だ、ということが、どういう形でつながるのか、興味がありますが・・・。

トマックスさんは、日本のマスコミが金太郎飴で、どこも同じことしか言わない、と不満を述べておられますが、そうですか?
私は、あまりマスコミについて詳しくはないにしても、
朝日、日経、読売、毎日、産経、などを読むと、少しづつ違うようにも思えます・・・。
私は、インターネットで、朝日、日経、産経を読むようにしています。
また、日本のマスコミは、新聞・TVだけでなく、月刊誌・週刊誌、そして単行本との組み合わせで、
浅く・速くから、広く・深くまで、情報を得ることが出来ますので、トータルで見れば、それほど酷いレベルでもないように思いますが、どうでしょうか。
もっとも、マスコミも商売なので、売れる情報を求めて、売れるように書く、という浅はかさは、払拭できません。
それもこれも、要は、程度の問題で、、、タイの現在のマスコミ報道は、非常事態令の下、統制され、検閲された情報だけですから、当然金太郎飴で、比較の対象にすら、ならないと思います。

>  「1984」とここには関係ないんですがモームの「サミング・アップ」、
>  私にとっては高校時代に何回も読み返した本です。
>  あれで英語力がついたみたいでビリからトップへ躍り出た思い出の本です。
>  内容は勿論「1984」がなかなか意味深長なものですね。
>  映画「ルマンダの涙」を最近見て思ったのですが
>  日本人は正義というか平等というか
>  確かにそれは正しいことかも知れませんが
>  何か幻想を抱いているのではないでしょうか?
>  タイの事はあまり知りませんのでコメントは出来ませんが
>  最近、金太郎飴が現在の中国の所得格差の酷さを書いていますが
>  そのズーッと以前は共産主義で経済的には皆同じで
>  世界から見ればドンドコだったと思うと複雑な思いです。
>  今の日本はその平等を目指す政治が行われようとしているんですが・・・・・?
>  雑な書き方で申し訳ありません。
>  まだアメリははそれぞれのマスコミで論調が違うのでいいのではと思います。
2010/07/25(日) 20:23 | URL | imhappy #-[ 編集]
Re: 怖いづくし
ウチャラポーンさん、
またまたレスポンスが遅くなりまして、申し訳ありません。
独裁政治は、恐怖がその背景にある、とは真実ですね。
もう少し、穏やかで、話し合いが活発になる政治になるよう望んで止みません。
政府がおかしなことをやっていると、国民の多くが、あちこちでおかしな犯罪をしでかすようになりそうです。
誰も、範を垂れて、止めることができなくなります。
タクシン時代も、おかしなことが多かったかもしれませんが、
今の政府は、それをはるかに超えて、制するもののない、独裁状態と言えるのではないでしょうか。
タクシン時代は、かのO様が、行き過ぎに歯止めをかけていたので、今より良かった、と言えるかも。


> 今日ISETANの前の囲いに変化をみました。
> これまで囲っていたトタンの一部分を出窓のように
> 切り抜いていたのです。
> 車での搬入口ではありません。
> 前を通る車に中を見せるためだと
> 私は思いました。
> その部分とは倒壊したZENがちょうど
> 見える位置。
> 考え過ぎかもしれませんが、あれで結構
> 心理的効果はあるかもしれません。
> あの暴動は過去のものではないと。
> 確かにアピシット政権のやっている事は
> im8pさんのおっしゃる通り、和解とは完全に
> 反対方向を向いていますよね。
> 通常ならここで一度民意を問うべきなのでしょうが、
> 占拠が怖い、非常事態令解除後の自由報道が怖い
> アピシット政権といった所でしょうか(笑)
2010/07/25(日) 23:07 | URL | imhappy #-[ 編集]
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