きょうもまた、あなたとおいしい朝食を食べる、それが幸せ。 風は、すずやかに、木の葉をゆらし、小鳥のさえずりが、庭に降る。 バンコク バンカピから。今日も元気だ、幸せだ!
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第一話。

山本夏彦さんの文庫本を読んで、次のような言葉に出会いました。

「そろそろ身辺を片付けなければならないと思うようになってから

5、6年になる」

この言葉から、僕の頭に直ぐに沸いてきたのは、

ある方の生き様でした。

その人は、僕が彼のブログの隠れファンだったというだけで、

面識も、ブログを通しての深い関係もない方なのでした。


10年以上日本で会社員生活を送ったあと、

タイやネパール・カトマンズに、優れた布を求めてやって来て、

26年になる、

と言う方です。

ブログから、20年以上前の、タイやバンコクの世情を知ることが出来、

この方が感じているノスタルジーが、

よく分かるような気がしていたのでした。


ところが、この方が、昨年の暮れに体調の異常に気づき、

チュラロンコーン病院で検査を受け、

肺ガンの宣告を受けたのが、今年の1月です。

日本に帰って治療したい、と考えた本心は、次の言葉に表れています、

「私自身 人間の寿命というものを受け入れたいと思うし、無理をしてそれに逆らう
 つもりもない。
 私を生かそうという力が 何処かにあれば、少しは寿命も伸びるかもしれない。
 ただそれだけのような気がする。

 今 日本へ帰るというのも 長生きをしたいというより、タイ、ネパールでの
 後片付けのための体調の回復のためだ。
 その後のことは考えていない。」

そして、急遽日本に帰国し、

今まで、無払いだった国民健康保険に加入の手続きをして、

間髪を居れずに東京厚生年金病院に入院、

抗癌剤などを活用しての治療に入ります。

(この方が否定していた現代日本の政治・経済状態なのですが、

最後はやはり国の保険制度の手厚さの恩恵を受けることになります。

やはり、日本の強さ・良さは一朝一夕のものではなく、

奥深いものなのですが、

考えさせられるテーマだと感じました)


抗癌治療のあと、体調が多少回復して、

バンコクやカトマンズの「身辺整理」の旅にでることになります。

カトマンズの借家の整理をしたり、

バンコクの自己所有のアパートメントを、

養子として9歳から面倒を見ていたタイ青年に譲る手続きをしたり、

という「身辺整理」の旅です。


そして、日本に戻り、再度厚生年金病院に入院して、

2度目の抗癌剤治療に臨むのですが、

そこでブログはぴたりと更新を絶ってしまします。


そして、長い沈黙のあと、

彼の友人の手によって、

彼が他界したことがブログで知らされたのが、

今年の7月、でした。

ハッと、こころ凍りつくような発表でした。


肺がんが見つかって、ほぼ半年の命だったことになります。

その間、おろたえることなく、

身辺整理を貫徹したこの方の生き様に、

深い感銘を受けたのでした。


しかし、人生、なんという無常。

やすらかなご冥福を祈ります。


今の僕はどうなのか。

お迎えが来たら、いつでも、

という心境になっていない自分を発見します。

煩悩・欲望から開放されていません。。。

いいじゃないか、人間だもの。

と、誰かさんが言ってくれるでしょうか。




第二話。


ゴルフ仲間の、タイ人元銀行員の方のお話。

20年くらいも前のこと。

彼の奥さんが車を運転して、ある交差点に来ると、

まだ学校に通い始めたばかりのような幼い少女が、

車の間をかいくぐって花を売っています。

太陽が強く、煮えたぎるような暑さの中で、

燃えるようなアスファルトの上、少女は裸足です。

奥さんは深くこころを痛め、

これでサンダルを買いなさい、

と、200バーツを与えた、と言います。


1週間後、奥さんは同じ交差点にやって来て、

びっくりする光景に出会います。

何人もの、こどもが、裸足で、花を売っているではありませんか。

奥さんはショックを受けて帰宅したと言います。

裸足の子供たち(の親)は、1週間前の、少女の話を聞き、

なんと甘い、おばかな奥さんがいることか、

そんな馬鹿から、目一杯、むしりとってやれ、

と考えたの違いない、

と奥さんは感じたのです。


夫の元銀行員氏は、

ショックを受けてはいけない、

これがタイの現実なのだ、

と奥さんを慰めたそうです。

まだまだ格差は大きく、

思考方法も、違うのだ、

だからといって彼らを誹謗してはいけない、

彼らは彼らで、精一杯の生き方をしているのだから、

と。



第三話。

近頃、少年時代を過ごした、田舎の風景を思いだします。

50メートルほどの高さの山を登ると、

日本海がごく身近に見渡せ、

何度も登っては過ごしたあの時間は、

どこへ行ったのだろう、

と。

震えるような気持ちで、

肩に手を置いて、

一緒に夕陽を眺めた、

あの少女はどこへ行ったのか。。。


もう一度、あのころの自分に戻ってみたいか。

もう一度、あの風景を自分の足下で感じてみたいか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう一度


みんながあの日の服装で

あの日の顔つきで 落葉松の緑が萌えている道を

笑ひながらもう一度やって来ないかな

そのときこそは間違いなく

本当に生き直したい

あの過ちをすべて とりかえしたい

     伊藤整  <冬夜>より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


僕も、そろそろ、

「身辺整理」をまじめに考える、

時期なのでしょうか。

考えさせられる、

このごろ、

なんです。



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コメント
この記事へのコメント
ショックです。
すごくショックです。
私もあの方のブログを拝見していました。
2月から泊まったブログをみて
まさかとは思っていましたが....。
生き方を変えて、ブログを更新されなくなっただけだと
思っていました。
亡くなっておられたのですね。
ブログから読みとれる文章では
抗がん剤治療で回復できそうな感じを
受けていましたが。
心よりご冥福をお祈り致します。

子供のサンダルの話しは、私も似た様な
経験があります。
そして現在進行形で気にかけている
物乞いの子供がいます。
この旦那さんのお言葉、
重いですね。
2010/09/10(金) 02:37 | URL | ウチャラポーン #RuBj8cxQ[ 編集]
ATM追加情報
AEONのATMが手数料が要らないという情報です。
詳しくは、ヤフウ掲示板→タイ→Thailand質問箱‥‥(№11868)前後3つくらい。
こちらは確認できませんが、150バーツ採られないのは魅力です。
2010/09/10(金) 12:16 | URL | アセラージュ #-[ 編集]
身辺整理
私も台湾に済んで20有余年になります。生活の基盤は当然こちらです。しかし、2年前に肺線維症の診断を受けてからそろそろ身のまわりの整理をしなければと思い、息子たちにもその旨伝えました。特に最近、体調が悪く、好きなゴルフも医者に止められ、もう長くないなと弱気になることもあります。
2010/09/10(金) 20:06 | URL | Johnny413 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/09/10(金) 22:29 | | #[ 編集]
Re: ショックです。
ウチャラポーンさん、
ウチャラポーンさんもあの方のブログに興味を持たれていたんですね。
最後まで、冷静に、しかし、積極的にガン治療に挑戦されていて、
陰ながら今後の良い経過を期待していたのですが、
友人の方からの突然のお知らせに驚きました。
悲しい、ですね・・・。
見事な生き方のひとつなのだ、と思われます。
ご冥福を祈るばかりです。

タイ人友人の話も、悲しい現実ですが、
すこしずつ、すこしずつ、時代が変わって、
いつか、
これがすべて笑い話で終わるような
世に中が来るように、
と願っています。。。


> すごくショックです。
> 私もあの方のブログを拝見していました。
> 2月から泊まったブログをみて
> まさかとは思っていましたが....。
> 生き方を変えて、ブログを更新されなくなっただけだと
> 思っていました。
> 亡くなっておられたのですね。
> ブログから読みとれる文章では
> 抗がん剤治療で回復できそうな感じを
> 受けていましたが。
> 心よりご冥福をお祈り致します。
>
> 子供のサンダルの話しは、私も似た様な
> 経験があります。
> そして現在進行形で気にかけている
> 物乞いの子供がいます。
> この旦那さんのお言葉、
> 重いですね。
2010/09/11(土) 18:52 | URL | imhappy #-[ 編集]
Re: ATM追加情報
アセラージュさん、
新しい情報コメントありがとうございました。
助かります。^O^


> AEONのATMが手数料が要らないという情報です。
> 詳しくは、ヤフウ掲示板→タイ→Thailand質問箱‥‥(№11868)前後3つくらい。
> こちらは確認できませんが、150バーツ採られないのは魅力です。
2010/09/11(土) 18:54 | URL | imhappy #-[ 編集]
Re: 身辺整理
johnny413さん、
肺線維症とお聞きして、今のご生活の重さ、大切さに、
思いを馳せました。
さまざまな形で闘っている方が多いことを知るたびに、
身の引き締まる思いがいたします。
人生の大先輩に、軽い口を閉じた方が賢明だと
分かっていますが、一言。
身のまわりの整理は結構ですが、
けっして弱気にならず、
明るく、体調の向上を信じて、
何年も何年も長く元気で、
(ブログを通して)ときどき語りあいたいですね。




> 私も台湾に済んで20有余年になります。生活の基盤は当然こちらです。しかし、2年前に肺線維症の診断を受けてからそろそろ身のまわりの整理をしなければと思い、息子たちにもその旨伝えました。特に最近、体調が悪く、好きなゴルフも医者に止められ、もう長くないなと弱気になることもあります。
2010/09/11(土) 19:09 | URL | imhappy #-[ 編集]
いのち・・・
tossyさん、
なんということでしょう・・・
ご母堂さまもまだお若い年齢だしたでしょうし、
弟さんにいたっては、まだこれから・・・。
骨は白く、軽かった、
という言葉に万感の思いを感じました。
私も長男を亡くしたときは、
自分の余生生命と交換したい気と願いました。
この重い思いを抱えながら、
生きています。
だからこそ、楽しく、できれば情熱的に、
生き通したい、
というように願っています。




> 人様のご不幸に接し、考えさせられます。
> この3年間に実母、お得意様(ご主人)、ゴルフを教えてくれた取引先の社長、そして先月、実弟。好き勝手に生きてきた私が、なおさらのごとくきままに生きよう・・などと愚かな考えに走りかけています。弟の骨は白かったですが、とても軽かったです。彼の人生は???との疑問が私の胸に残ったままです。「人生」への疑問がますます大きくなってきた昨日、今日です。
> まぁ、深く考えずに明後日も練習に行きます。
> しかし、考えさせられますです。
2010/09/11(土) 19:29 | URL | imhappy #-[ 編集]
 お迎え
 私は今まで3回ほど閻魔大王に追い返された
 経験がありますから
 今度迎えが来ら素直に行こうと思っています。
 現地での貧富の差は予想以上にあるんでしょうから
 カルチャーショックを受けることは色々あるんでしょうね。
 でも私の小さい頃の開拓村でもそんな状態でした。
2010/09/14(火) 03:54 | URL | トマックス #90LdKUd6[ 編集]
病気
作家の五木寛之さんのように、昭和7年生まれでありながら、今まで一度も病院いったことが無い、と書かれてる方も居ますね。生まれつきは、病弱なほうだし、自分の血筋は、短命が多いそうなんですが。病院いかないのは奥さんが、医者だから・・というせいではないようです。それにしても、抗がん剤 世間の評判悪いと思っています。なんかで、書いてました。100人に治験して、そのうちの一人か二人で、がんの大きさの維持、もしくは、縮小が見られたら、OKだと。毒としての評判の悪さもすごい。副作用というより、毒だから当たり前だと。闘病ブログで、書いていた人達は、ごく軽いタッチで、これから抗がん剤治療に入ります、と、書いてるんですけど、それからすぐ後に亡くなった、という書き込みが他の人によって入れられたブログは、僕も、こないだ、別なブログで、二件見ました。本当は、五木寛之さんみたいに、どこかには、がんがあるだろうとは思う。でも病院は、受けない。という態度で居たら、 それで、彼のように只ひたすら、自分の体調そのものをよくする毎日に専念していたら、それをせずに、受動的に体調の異変を感じ病院、即抗がん剤、そしてそれからすぐ亡くなる大勢の人たちの中には、体調よく長生きできた人達がいるんじゃないかと思ってしまいます・・というよりは、思っています。病院検診受けなくても、ずっと、毎日、体調いい日が多いようにしていけるのなら、なるほど、それが、健康長寿ですものね。
2010/09/14(火) 04:35 | URL | 加藤こうすけ #-[ 編集]
Re: 病気
加藤さん、
丁寧で、貴重なコメントありがとうございました。
年配者には避けて通れない、身に詰まる話ですが、
抗癌剤治療は、怖いですね。出来れば無しで、済ませたい。
五木寛之さんの健康への考え方・取り組み方、私もいつも
考えさせられております。
氏の生き方、宗教観、そのものとも言えるかと思います。
その生き方に近い方向へ、
私も行けることを願っているのですが・・・。
まだ修養が足りず、煩悩が多くて困っています。




> 作家の五木寛之さんのように、昭和7年生まれでありながら、今まで一度も病院いったことが無い、と書かれてる方も居ますね。生まれつきは、病弱なほうだし、自分の血筋は、短命が多いそうなんですが。病院いかないのは奥さんが、医者だから・・というせいではないようです。それにしても、抗がん剤 世間の評判悪いと思っています。なんかで、書いてました。100人に治験して、そのうちの一人か二人で、がんの大きさの維持、もしくは、縮小が見られたら、OKだと。毒としての評判の悪さもすごい。副作用というより、毒だから当たり前だと。闘病ブログで、書いていた人達は、ごく軽いタッチで、これから抗がん剤治療に入ります、と、書いてるんですけど、それからすぐ後に亡くなった、という書き込みが他の人によって入れられたブログは、僕も、こないだ、別なブログで、二件見ました。本当は、五木寛之さんみたいに、どこかには、がんがあるだろうとは思う。でも病院は、受けない。という態度で居たら、 それで、彼のように只ひたすら、自分の体調そのものをよくする毎日に専念していたら、それをせずに、受動的に体調の異変を感じ病院、即抗がん剤、そしてそれからすぐ亡くなる大勢の人たちの中には、体調よく長生きできた人達がいるんじゃないかと思ってしまいます・・というよりは、思っています。病院検診受けなくても、ずっと、毎日、体調いい日が多いようにしていけるのなら、なるほど、それが、健康長寿ですものね。
2010/09/16(木) 21:36 | URL | imhappy #-[ 編集]
Re:  お迎え
トマックスさん、
3度も大病・大怪我をされたんですね・・・。
今度も、きっと、閻魔大王さんに追い返されるのではないでしょうか。^O^
現地では(天国ですよね)、貧富の差が大きいんですか?
それじゃ、きっと大金持ちになってしまって、
うれしいカルチャーショックになりそうですね~。
いずれにしても、私より達観された境地におられて、
うらやましいかな。


>  私は今まで3回ほど閻魔大王に追い返された
>  経験がありますから
>  今度迎えが来ら素直に行こうと思っています。
>  現地での貧富の差は予想以上にあるんでしょうから
>  カルチャーショックを受けることは色々あるんでしょうね。
>  でも私の小さい頃の開拓村でもそんな状態でした。
2010/09/16(木) 21:42 | URL | imhappy #-[ 編集]
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